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    カーボンとは、化石燃料の燃焼カスが化学反応を起こして出来る、非常に硬い粒子で出来た不燃物質で蓄積すると非常に厄介な老廃物です。このカーボンを徹底的に除去する方法がエンジン洗浄です。燃料タンクからフィルターでろ過されたガソリンは燃圧レギュレーターで圧力をかけて 、デリバリーパイプを通過しインジェクターで噴霧され燃焼室で燃えつきます。そして燃え尽きたガスは排気ガスとしてO2センサーでチェックを受け排気管から排出されます。この工程で燃料フィルターより後で発生するのがカーボンです。
長い暖機運転、近所の買い物にちょい乗りを繰り返していると蓄積されやすい。また走行距離の多い車でも多く見られます。特に注意したいのがインジェクターの目詰りによる不規則な噴霧とO2センサーへ付着でのコンピューター誤信号、プラグのかぶり(黒く煤が付いた状態)です。インジェクターの噴霧状態は外からは見えませんので加速が重たい場合や燃費が悪くなってきた、アイドリングが安定しないなんてときは正常な噴霧が行われていない可能性が考えられます。不安定な噴霧により燃焼効率が悪くなるとカーボンの発生が激増してプラグの先端やO2センサーに固着します。するとプラグの点火が悪くなりO2センサーの不良で誤った噴射量をコンピューターに指示してしまい結果燃費の悪化やパワーダウンなど悪い方向へ吸い込まれていきます。さらにはピストンリングに固着し、燃焼ガスが漏れたり点火時期が微妙にずれたりトルクが低下したり、オイル上がりまでも引き起こします。カーボンを燃料供給側(インジェクター)とエアー供給側(インマニ)の両方から洗浄除去する方法がエンジン洗浄です。下記写真のような状態になっているとかなり重症です! できるだけ早い対処が必要になります。
   
                     
       
       
                     
       
                     
   

市販の添加剤のほとんどが給油時にガソリンタンクに入れるタイプになりますがその理由が運転しながら洗浄する手軽さを目的にしているからです。満タンで50リットル入る車に添加剤を400ml入れた場合の濃度は0.008%です。これは洗浄するにはあまりにも希薄な値です。なぜこれほど希薄にするかというと運転しながら(低回転から高回転までまわす場合を想定した)の洗浄のため薄い比率にしないとエンジンに不都合があるからです。言葉は悪いですがこれではただの気休め程度です。

カーボンの付着は想像以上に完全燃焼の邪魔をしています。販売されているほとんどの車が新車時よりも燃費が落ちるのも付着したカーボンが原因であることが最も多いのです。よくマフラーに黒いすすが付着している車を見かけますがこれはもう重症です完全に適正な燃料が噴射されていないかO2センサーが誤作動しているからです。少しすすが付いているような状態でもやはり不完全燃焼になっていますので早めの対策が必要です。これらの原因となるカーボンを除去することで新車時の理想の燃焼効率となりパワーを取り戻し結果燃費が改善されます。放っておくと今以上にカーボンは蓄積されていき必ずエンジン内部に負担が生じます。燃費改善グッズをあれこれ買う前に根本的な燃費の悪化の原因であるカーボンを除去しましょう。

   
                     
   
           
   
*図1はすべてシャーシダイナモ上での測定値。図2はシャーシダイナモと実地走行でのデータの両方を示す。
実地走行はエンジン回転数2000rpmで5km走行したときの値。
(※)鳥取環境大学・鷲野教授レポートでは、ガソリンエンジンで平均10%、ディーゼルエンジンで平均13%の改善効果ありとされています。
    上記の燃費改善結果より、ガソリン節約は
ガソリン1リットル145円、1回の給油が30リットル、月3回の給油とすると
   
    145円 × 30リットル) × 3回給油 = 13,050円・・・1か月のガソリン代金    
    ガソリン燃費平均10パーセントの改善で    
    13,050円 × 10%1,305円 1,305円 × 12か月15,660円    
       
           
   
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